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笠木たかし物語〜少年編

ふるさとの風景1946年、日本国憲法が新しい日本に生まれたこの年の9月25日、私、笠木たかしは北海道余市郡赤井川村常盤で産声を上げました。6人兄弟の三男で父親が復員してはじめての子供でした。


生家は、私の祖父が戦前新潟県の佐渡から開拓農民として入植して以来の、山あいにある畑作農家でした。冬になると2メートルを超える積雪のある豪雪地帯で、1年の半分を雪との戦いに費やしていたものです。


赤井川村常盤は、私が大学2年生になるまで電気が通らずランプ生活をする地域だったのです。そうした生活に欠かせないランプのホヤ磨きは少年時代の私にとって大切な仕事の一つでした。もちろんその頃の子供達にとって農家の仕事は生活の一部として、放課後でも夏休みでも日が落ちるまで毎日みんな本当によく働いたものでした。


私、笠木たかしと6人の兄弟姉妹は、毎日の生活に家族の一員としておのおの役割を持っていました。
特に家畜(馬・牛・羊・鶏・豚・犬・ねこ・ウサギ)の世話は私たちとって特に重要な仕事であるとともに貴重な体験でもありました。
自分で世話をした生き物が誕生し、あるときは別れ、そして痛ましい死までを幼い頃から日常的に体験したことで、心豊かな人間性を持てるようになったように思っています。


私の少年時代は童謡「ふるさと」の歌詞にもあるように、春・夏は山でウサギと遊び川で魚と戯れ、冬は沢山の雪でスキー・そり遊び・かまくら作りなど、大自然の中で本当にのびのびと遊んだものでした。
また、修学旅行の費用の足しにとワラビを採ったり、野ウサギを捕まえて営林署に持っていたりと、経済的に貧しかったけれど、今では楽しく大切な思い出になっています。



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